肥伊郷(読み)ひいごう

日本歴史地名大系 「肥伊郷」の解説

肥伊郷
ひいごう

和名抄」東急本は八代郡の冒頭に置く。東急本・高山寺本ともに訓を欠く。一般に「肥」は「火」であるとし火の国の名称の根源とする。すなわち「日本書紀」景行天皇一八年五月一日条では葦北あしきたを発した景行天皇の一行が日没後火光を見て着岸した所が八代県とよの(「肥後国風土記」逸文、「肥前国風土記」では火邑)で、その火が俗火でないところから火の国と名付けたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android