デジタル大辞泉
「胆石症」の意味・読み・例文・類語
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たんせき‐しょう‥シャウ【胆石症】
- 〘 名詞 〙 胆嚢(たんのう)や輸胆管に胆石が生じることによって起こる疾患。腹痛・黄疸・発熱・嘔吐(おうと)を示すが、特に右上腹部から右背部、右肩に放散する発作的激痛を主徴とする。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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たんせきしょう【胆石症 Gallstone Disease】
◎脂肪摂取量(しぼうせっしゅりょう)の増加に比例して急増中
[どんな病気か]
[原因]
◎結石が胆嚢にもどるまで痛み続ける
[症状]
[検査と診断]
◎症状や原因で治療は異なる
[治療]
[日常生活の注意]
[どんな病気か]
胆石は健康診断で発見されることが多く、日本人では成人10人中1人の割合で胆石をもっていると推定されます。男性より女性にやや多く、70歳以上になるとさらに胆石発生率が増えます。
肝臓(かんぞう)では胆汁という脂肪の消化を助ける消化液がつくられています。肝臓でつくられた胆汁は、細い管(胆管(たんかん))を通って十二指腸(じゅうにしちょう)のファーター乳頭(にゅうとう)という小さい穴から十二指腸の中に排泄(はいせつ)され、胃から送られてきた食物とまざります。同時に、乳頭からは膵臓(すいぞう)でつくられた膵液も排泄されます。つまり、胆汁・膵液・食物が十二指腸でまざることになります。そして小腸(しょうちょう)に運ばれて、炭水化物、たんぱく質、脂肪が、それぞれ吸収されやすい形となって、血液やリンパ液に吸収されていきます。
ファーター乳頭のまわりには筋肉の輪(オッディの括約筋(かつやくきん))があり、胃から送られてきた食物が胆管のほうに逆流しないようなはたらきをしています。これはちょうど、肛門(こうもん)に筋肉の輪があり、入浴や水泳をしても肛門から水が入り込まないのと似ています。このはたらきで、胆管の中は清潔に保たれているのです。
つぎに、胆汁が通る胆管の構造をみてみましょう。
胆汁は肝臓の中の毛細胆管(もうさいたんかん)から分泌(ぶんぴつ)され、肝内胆管(かんないたんかん)から総肝管(そうかんかん)へと流れていきます。胆汁は黄金色をしており、その成分は、97%が水で、ほかにビリルビン、胆汁酸(たんじゅうさん)、コレステロール、リン脂質(ししつ)などが含まれています。
食事をとっていないときはファーター乳頭が閉じていますから、胆汁は胆嚢管(たんのうかん)から胆嚢へ流れ、そこで一時貯蔵されます。貯蔵されているうちに濃縮されて、黒っぽく粘(ねば)りけの強い胆汁になります。
胆嚢管までの胆汁の通り道を肝管(かんかん)、胆嚢管より下流を総胆管(そうたんかん)といいます。胆汁が通る管である肝管と総胆管には筋肉らしいものがなく、胆汁を乳頭に押し出す力はありません。
しかし、胆嚢には筋肉があり、胆汁を押し出す力があります。つまり、食事が十二指腸に入ってくると、胆嚢が収縮して十二指腸に胆汁を押し流すわけです。
その胆汁の通り道に石ができるのが胆石症(たんせきしょう)です。石といっても、河原にある石のようにかたくはなく、鉱山から採れる宝石のようでもありません。指でたやすく押しつぶせ、そのまま放置しておくと、かびが生えて腐ってしまうこともあります。
からだの中で生じた石を結石(けっせき)といいます。結石は、それができた部位によって名称が異なります。
もっともよくできるところが胆嚢で、胆嚢結石(たんのうけっせき)と呼ばれます。そのつぎに多いのが総胆管結石で、まれなのは肝内結石(かんないけっせき)です。
結石の症状はできる部位により異なり、治療法も異なります(「[治療]」)。
[原因]
日本では、1974年ごろから急激に胆石症が増えてきました。これは、1960年代の後半から日本人の栄養摂取状態がよくなり、とくに脂肪摂取量が増えてきたことと関係していると思われます。
胆石を分析し、胆石の種類をその主成分で分けてみると、もっともよくみられるのはコレステロール結石、そのつぎが昔よくみられたビリルビン結石、まれな黒色結石の3種となります。
胆汁中にはコレステロールが溶けていて、その濃度が高すぎるとコレステロールが析出(せきしゅつ)(結晶(けっしょう)が生じること)して、コレステロール結石ができます。また、なんらかの原因で胆道(たんどう)に感染(かんせん)がおこると、胆汁の主成分のビリルビンがビリルビンカルシウムに変化してかたまり、ビリルビン結石となります。
黒色結石については不明な点が多いのですが、大きな手術を受けて数年後にできる胆石にこれが多いのです。体内で自分の血液が溶けた結果生じるのではないかとも考えられています。
コレステロール結石、ビリルビン結石は、脂肪のとりすぎと胆道感染が原因でできます。
したがって、胆石を予防するには、まず脂肪分の多い食物をとりすぎないように心がけることです。胆道感染の予防でできることは、寄生虫に感染しないよう、野菜類はよく洗って食べることぐらいでしょう。
ほかの原因としては、胆汁の通り道のどこかが生まれつき狭かったり、なにかの原因で狭い箇所ができたりして、その上流で胆汁がとどこおり、濃度が増して胆石ができることがあります。とくに肝内結石がこれにあたります。
[症状]
代表的な症状は胆石発作(たんせきほっさ)と呼ばれる激しい腹痛です。とくに油っこい食事をとると胆嚢が収縮し、胆嚢中の胆汁を十二指腸に流します。結石がある人では胆嚢中の結石も移動し、それが胆嚢管に引っかかると、胆嚢はなお激しく収縮して押し出そうとします。この状態が胆石発作です。
胆嚢の筋肉が疲れてゆるむと痛みは遠のきますが、収縮するとまた痛みます。「キューっと痛んで、フワーっと遠のく」状態で、これを疝痛(せんつう)といいます。吐(は)き気(け)も催します。痛む箇所は上腹部の右寄りのことが多く、背中の右が痛む人も多くみられます。この状態を人によって「胃(い)けいれん」とか「さしこんできた」と訴えます。昔の人は「癪(しゃく)がおきた」と訴えたものです。
たいがい1時間ほどで疝痛はおさまりますが、長い人では3時間程度続くこともあります。結石がもとどおり胆嚢の中にもどると、痛みは消えます。
●総胆管結石の症状
痛みは、胆石が胆嚢管から押し出されて総胆管に出たときにも一時的に消えます。しかし、総胆管に出た石はいずれもう1つの関門、すなわちファーター乳頭から十二指腸内に押し出されなければなりません。そこでてこずると、結石が乳頭にはまり込んでしまい、胆汁が十二指腸に出ていけないことになります。
こうなると、胆汁が肝臓内に閉塞(へいそく)されて血液中の胆汁成分が増え、黄疸(おうだん)症状が出てきます(閉塞性黄疸(へいそくせいおうだん))。また、総胆管に結石があると、非常に感染しやすくなるという問題も生じます。
●胆嚢炎(たんのうえん)を合併したときの症状
胆石発作をおこしているときに胆嚢中で細菌が増えて炎症をおこすと胆嚢炎になります。こうなると胆嚢は赤くただれ、膿(うみ)をもつようになります。また、発熱がみられ、痛みが右脇腹に固定し、そこを押すと痛みます。胆石発作の痛みと異なり、さしこまず、5~6時間たってもおさまらないことが多いのです。
●その他の注意すべき症状
右上腹部だけでなく、左上腹部も痛くなるのは膵臓炎(すいぞうえん)をおこしている可能性があります。膵臓炎は重症化すると命とりになりますから侮(あなど)れません。
総胆管結石の危険な症状だけはぜひ覚えてください。とくに70歳以上で、からだが黄色くなり、熱が出て、震えがきたら急いで病院に連れていかないと手遅れになることがあります。さらに意識が遠のいたら命にかかわります。
●受診する科
痛みが出てきたときに受診する診療科は内科か消化器科です(外科を好んで受診する人はあまりいません)。そこで公平な目で診(み)てもらい、手術が必要なら院内のよい外科医へ依頼状を書いてもらい、院内にいない場合は、別の施設の最善の外科医を紹介してもらいましょう。
ただし、前述したような危険な症状があるときは、すぐに救急車を呼び、病院へ急行しましょう。
[検査と診断]
「このような病気が疑われるので、このような方針で検査を進めてゆきます」と医師に言われて、その医師についていけそうなら、また説明が筋道立って納得できそうなら、その方針に従って任せるほうがよいでしょう。疑問点は遠慮なく質問し、納得のゆく説明がない場合は医師を変えてもよいでしょう。患者さん自身が納得することがたいせつです。
●超音波検査(US)
肝臓や胆嚢の検査には非常に有用で、胆嚢内の結石、ポリープ、がんがよくわかります。消化管内のガスがエコー反射を邪魔するので総胆管についてはわかりにくい面があります。
●CT検査
胴体(どうたい)を輪切りにした画像を映し出す検査で、胴体をお尻の方向から見るX線写真です。病状が軽い人には施行しないこともよくあります。
●胆嚢造影(たんのうぞうえい)
経口(けいこう)胆嚢造影と点滴静注(てんてきじょうちゅう)胆嚢造影(DIC)の2種類があります。経口法は胆嚢だけが映るもので、点滴法は胆管と胆嚢の両方が映ります。点滴法に使われるビリグラフィンという造影剤は過敏反応をおこすことがあるので事前にテストが行なわれます。
●逆行性胆管造影(ぎゃっこうせいたんかんぞうえい)(ERCP)
胆汁の通り道に、胆汁の流れとは逆向きに造影剤を流し込む方法であることからこの名前がつきました。カメラを飲んで、十二指腸の乳頭から造影剤を注入します。胆管内の結石の診断に有用です。造影剤はヨードを用いますが、ヨード過敏症の患者さんもいますから、必ず事前にテストが行なわれます。最近、この検査はつぎのMRIに譲りつつあります。
●その他の検査
内視鏡的超音波検査、MRIなどの検査があります。これらは、胆嚢がんとまぎらわしいときに行なわれるものです。
[治療]
胆石の治療には内科的治療と外科的治療があります。
●内科的治療
健康診断などで胆石が発見されても症状がなにもない人は治療の必要がなく、一生石をもっていても大丈夫です。ただし、必ず医師と相談しましょう。
●胆石発作の治療
鎮痛鎮痙薬(ちんつうちんけいやく)が用いられます。発作がおさまったら、とりあえず食事療法で発作がおきないようにして、どのような治療を受けるか医師と相談します。
●胆嚢炎の治療
抗生物質と鎮痛鎮痙薬を用います。胆嚢が破裂(はれつ)したり、破裂しそうな場合は緊急手術が必要です。薬が効いて炎症がおさまってきたら、その後の方針を医師と相談します。
●胆管炎、黄疸の治療
手術がよいのですが、高齢者や全身状態が不良な人はケースバイケースです。手術ができない場合は、とりあえず肝臓の中の肝管にチューブを挿入して胆汁を抜く方法、あるいは内視鏡的に乳頭部から結石を摘出(てきしゅつ)する方法が選ばれます。
●結石溶解剤(けっせきようかいざい)による治療
胆嚢結石のうち、直径1cm以下のコレステロール結石に対しては、溶解剤を6か月以上内服します。肝機能の軽度の障害、下痢(げり)などの副作用があります。有効率は40%とされており、カルシウムを含む結石には効きません。
●体外衝撃波結石破砕療法(たいがいしょうげきはけっせきはさいりょうほう)(ESWL)
からだの外から衝撃波(ショックウェーブ)を結石に当てて砕(くだ)く方法です。結石の直径が3cmまでで、数が3個以下、石灰化がないこと、超音波検査でよく映ること、点滴静注(てんてきじょうちゅう)胆嚢造影で胆嚢がよく映ることが、この方法が使える条件です。患者さんの年齢も60歳以下が望ましいとされます。結石が砕かれ、乳頭から十二指腸に排泄される有効率、つまり結石が消失する確率は20~30%です。
●内視鏡的乳頭切開術(ないしきょうてきにゅうとうせっかいじゅつ)
内視鏡で乳頭を切開し、乳頭よりバスケット・カテーテルという細い管を挿入し、総胆管結石を捕捉して取り出す方法です。
●外科的治療(手術)
手術法には、お腹(なか)を開けて手術する方法(開腹術)と、約4か所おなかに小さな切開を行ない、そこから内視鏡や鉗子(かんし)を挿入(そうにゅう)して手術する方法とがあります。いずれの方法も結石が入っている胆嚢ごと切除するものです。
40年ほど前は、胆嚢を開いて中の結石だけを摘出する手術法が行なわれていましたが、これでは再び結石ができることが多いため胆嚢を切除する方法に変わりました。40年前というと、胆嚢に炎症がおこっていた患者さんだけを手術の対象としていた時代です。
●胆嚢摘出術(たんのうてきしゅつじゅつ)
症状のある胆嚢結石の人に実施される手術です。全身麻酔(ぜんしんますい)で、右の肋骨(ろっこつ)の下を横に、またはみぞおちの下の真ん中を縦に、約10cm開腹するのがふつうです。胆嚢を切除した後、胆嚢管から総胆管を直接造影して、胆管に結石が残っていないか、胆嚢管を縛った位置が適切かどうかを確認します。危険がほとんどなく、輸血の必要もありません。
●小開腹胆嚢摘出術(しょうかいふくたんのうてきしゅつじゅつ)
右上腹部を約3cm横に切開し、胆嚢を摘出する方法です。実施されている施設は限られています。
●総胆管切開術(そうたんかんせっかいじゅつ)
胆嚢だけではなく総胆管にも結石がある人、以前胆嚢を切除したが総胆管に結石が取り残されているか、または新たに生じた人に実施される方法です。総胆管を開いて中の結石を摘出し、造影または内視鏡で取り残しがないかどうかを確認します。総胆管の中に減圧のためチューブをしばらく留置(りゅうち)することがふつうです。黄疸があり、感染をおこしている高齢者の場合は死亡することもあるので、医師によく相談してください。
●肝切除術(かんせつじょじゅつ)
肝内結石で、結石の場所が肝臓内の特定の部分に限られている人に実施される方法です。
●腹腔鏡的胆嚢摘出術(ふくくうきょうてきたんのうてきしゅつじゅつ)
なんらかの症状がある胆嚢結石の人に実施される手術法です。おなかに4か所、小さい穴を開け、そこから内視鏡、鉗子類を挿入します。おなかに窒素(ちっそ)ガスを送り込んで膨らませるか、おなかの皮を垂直に引っ張り上げて中を見やすくし、モニターに映った画像を見ながら胆嚢を切除します。必要な場合は術中造影を行なう医療施設も多いようです。
所要時間は2時間程度で、危険がなく、輸血の必要もありません。出血して内視鏡手術では手に負えなくなると開腹術へ移行しますが、その割合は2~3%ほどです。また、術後に生じる合併症のうちもっとも困るのは胆管狭窄(たんかんきょうさく)で、その割合は0.4%程度です。
この手術を行なうかどうかは、胆嚢炎の状況、既往(きおう)手術の有無に照らして、現在の主治医またはこれからかかる外科医とよく相談して決めることです。ちなみに、腹腔鏡的胆嚢摘出術は、もともと患者さんの強い要望に基づいて発展した方法です。総胆管結石も施設によっては摘出されます。
[日常生活の注意]
胆石をもっている人は、医師によく相談して、年齢や職業の内容に応じた、適切な助言をもらうことがたいせつです。
胆石を予防するには、食事の内容に気をつけることです。脂肪の多い食事はおいしいですが、誘惑に負けないことがたいせつです。また、有機栽培の野菜は、細菌や寄生虫がいますのでよく洗って食べるようにしましょう。
出典 小学館家庭医学館について 情報
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胆石症(胆石症および胆道感染症)
定義・概念
胆石は胆汁成分を材料に胆道内に形成された石であり,存在部位より胆囊胆石と胆管胆石(総胆管結石,肝内結石)に分けられ,主成分よりコレステロール胆石と色素石(ビリルビンカルシウム石,黒色石)に大別される.近年,わが国の胆石保有率は食生活の欧米化と高齢化により増加し,剖検例にて約10%に達している.
分類
胆石はその含有成分から,①コレステロールを70%以上含むコレステロール石,②ビリルビンカルシウム石,およびビリルビンポリマーを主成分とする黒色石(以上2者を色素石という),③その他のまれな胆石に3大別される.
コレステロール石はさらに3種類に分類できる.純コレステロール石は白~黄白色で,放射状構造の割面を有する.混合石は黄褐色~黒褐色のビリルビンカルシウムを含んだコレステロールからなり,割面は放射状構造や層状構造を呈する.混成石は二層構造をもち,内層が純コレステロール石か混合石で,外装が色素石などのほかの成分からなる.一方,ビリルビンカルシウム石は茶褐色~黒褐色で,同心円状の割面をもつ.黒色石はビリルビンの重合体が金属元素とポリマーを形成したものと考えられており,黒色で割面は無構造である.戦前はビリルビンカルシウム石が大半であったが,現在はコレステロール石が約60%を占め,黒色石も二十数%と増加傾向にある.
疫学
胆石症の現代の疫学状況を列挙する.人種差をみると,東洋人より欧米人に多く認められる.特殊例として,アメリカ先住民の女性は約70%が胆石を保有している.女性は男性の約2倍の頻度で発生し明らかな性差を認める.妊娠回数の多い場合は頻度が高い.さらに,肥満者に多い.また,ダイエットによる体重増減を繰り返す人ほど発生頻度が高い.食事摂取状況においては,総カロリー,スクロース,ヘム鉄の多量摂取者に多い.最近では,クロフィブレート,経口避妊薬,ソマトスタチンは胆石の誘因となることが明らかとなっている.糖尿病(NIDDM),高トリグリセリド(TG)血症,低HDLコレステロール血症にはコレステロール石の合併が多く,回腸末端切除,Crohn病,慢性肝炎,肝硬変には色素石の合併が多いことも近年明らかとなってきた.
病態生理
1)コレステロール胆石の成因:
相対的にコレステロールが多かったり胆汁酸が少なかったり,不安定なベジクル(コレステロール・リン脂質小胞)が多く形成されるような胆汁を,コレステロール過飽和胆汁という(図9-21-1).しかし,胆汁中のコレステロール過飽和は胆石生成の必要条件であるといえるが,十分条件ではない.胆汁中にはコレステロール結晶の析出を促進したり抑制したりする因子が存在し,特に促進因子として胆囊壁より分泌されるムチンが重要と考えられている.たとえコレステロール結晶が胆囊内に析出しても,胆囊機能が正常ならば,胆石に成長する前に機械的に排泄されると考えられ,胆囊の収縮低下,排泄機能障害なども十分条件の1つである.
コレステロール胆石生成の必要条件である,コレステロール過飽和胆汁の生成には,理論的に①胆汁酸排泄減少,②リン脂質排泄減少,③コレステロール排泄過剰,が考えられる.胆石患者では腸肝循環内の胆汁酸プールが正常より減少しており,過去には①の胆汁酸排泄減少が最も重要と考えられていた.しかし,プールが減少していても腸肝循環の回転数が増加しており,胆汁酸排泄減少は以前に信じられていたほど多くないことがわかってきた.②のリン脂質排泄に重要な役割を演じている肝毛細胆管膜のトランスポーターMDR3は,脂質二重層の内側から外側にリン脂質を転位させるが,その胆汁中の溶出には胆汁酸の界面活性作用が必要と考えられている.したがって②のリン脂質排泄減少は,①の胆汁酸排泄減少に伴うことが多い.③のコレステロール排泄過剰が,胆汁のコレステロール飽和度を上昇させる原因として最も多いと考えられる.高カロリー食ではHMG-CoAリダクターゼ活性の上昇によって,内因性コレステロール合成の亢進が起こり,胆汁中へのコレステロール過剰排泄が起きる.
2)色素胆石:
ほとんどすべてのビリルビンカルシウム石は,大腸菌などの感染を伴う胆囊または肝内・肝外胆管で生成される.正常胆汁中ビリルビンのほとんどは,水溶性のグルクロン酸抱合型として存在するが,感染した胆汁中には細菌性β-グルクロニダーゼが含まれていて,抱合型ビリルビンを非抱合型ビリルビンに変換する.非抱合型ビリルビンは水に不溶なため,カルシウムと結合して沈殿することになる.回腸末端切除やCrohn病のときには胆汁酸の糞便内過剰喪失によって,また,慢性肝炎,肝硬変のときには胆汁酸合成能や分泌能の低下によって胆汁酸排泄減少が起こるが,このときに発生するのは黒色石である.
臨床症状
胆囊胆石症の唯一確実な症状は胆道痛発作であり,石が胆囊頸部に嵌頓するために起こる.発作の既往がないものを無症状胆石,あるものを有症状胆石といい,約2/3は前者である.典型的には食後や夜間に突発する心窩部・右季肋部・右背部の激痛で,右肩,胸部,背部に放散する.数十分から数時間持続後に消失する.脂肪摂取,過労が誘因となる.患者はほかに種々の愁訴(腹部膨満,悪心,倦怠感,肩こりなど)を訴えるが,不定であり胆石に起因するか疑わしい.胆管炎を併発すると,心窩部痛,悪寒を伴う発熱,黄疸のCharcotの3徴候を呈する.意識障害とショックが加わったRaynolds 5徴は重篤な化膿性閉塞性胆管炎の徴候で放置すると敗血症,多臓器不全に至る.
検査成績
血液検査においては,発作とともに胆道系酵素の上昇をみれば胆管胆石を疑う.結石が乳頭括約筋部に嵌頓すると一過性にALT上昇をみる.血沈亢進,白血球増加は炎症の合併を示唆する.画像検査が最も有用である.腹部超音波にて特徴的な胆石高エコーと音響陰影(図9-21-2)により径2 mm以上の胆囊胆石は95%以上診断できるが,胆囊管嵌頓石や総胆管胆石の検出率は低い.石灰化石はCTや腹部単純X線でも描出される.胆管胆石の描出には,低侵襲検査として点滴静注胆道造影(drip infusion cholangiography:DIC)やDIC-CT,MRIによる膵胆管描出法(MRCP)が有用である.しかし,微細な結石の描出には内視鏡的逆行性胆管造影(endoscopic retrograde cholangiography:ERC),ERC施行時に行う胆管腔内超音波検査(IDUS)がすぐれる.
診断・鑑別診断
診断は臨床所見,検査成績から比較的容易である.発作が非典型的な場合,不定愁訴や上腹痛をきたす他疾患(消化性潰瘍,胃腸炎,食道ヘルニア,逆流性食道炎,虫垂炎,腸閉塞,腹膜炎,虚血性心疾患,腎結石など)との鑑別を要す.次いで合併症(急性胆囊炎,胆管胆石,膵炎,胆囊癌,胆石イレウスなど)の有無を検索する.
経過・予後
無症状胆石の有症化は年率1~2%と低く,多くは無症状のまま経過し,合併症も有症化後に出現する.一方,有症状胆石は発作を繰り返しやすく,急性胆囊炎などの合併症の出現も多い.胆管胆石では,閉塞性黄疸や化膿性胆管炎を合併し,敗血症や胆汁性肝硬変に至る危険性が高い.
治療・予防
胆囊結石症の治療方針は従来,臨床症状の有無,結石の性状,胆囊機能の状態を考慮し決定されるべきとされてきた.しかし,治療期間や費用を勘案した選択がなされるようになり,腹腔鏡的胆囊摘出術を選択することが主流となってきている.一方,上記の諸状態を考慮せず胆囊摘出術をむやみに施行することは避けたい.
1)無症状胆石:
無症状胆石の有症化は年率1~2%と低く,多くは無症状のまま経過し,合併症も有症化後に出現する.無症状胆石は十分に胆囊の評価が画像上可能である場合,肝機能異常の発生,胆囊癌の合併の可能性を考慮し,原則検査を定期的に行い経過観察する.陶器様胆囊を含む慢性胆囊炎,充満胆囊結石などで画像診断において胆囊壁の評価が困難な症例の場合は手術療法を選択する.
2)有症状胆石:
胆石に起因する胆道痛の既往を有する患者をいう.典型的な胆道痛は食後,夜間に心窩部・右季肋部・右背部に突発し,20分以上持続する強い疼痛発作である.有症状胆石は原則手術適応である.また,症状の程度,結石の種類,胆囊機能の状態によっては内科的治療が有用である. a)手術療法:腹腔鏡下胆囊摘出術が第一選択である.Mirizzi症候群,急性胆囊炎合併や胆囊穿孔などの場合は開腹胆囊摘出術が選択される. b)経口胆石溶解療法:ウルソデオキシコール酸内服による胆石溶解療法の適応条件は,径1.5 cm以下の浮遊するX線透過性石(X線CTにて石灰化のないもの)あるいはCT値60<HU以下,胆囊機能良好であることである.適応例の場合は約70%の成功率が期待できる. c)体外衝撃波破砕療法(ESWL):最もよい適応は,単発結石であり,直径2 cm以下,X線透過性石あるいはCT値50<HU以下であることである.多発結石でも,径3 cm以下,3個以下,外廓石灰化3 mm以下の結石は適応である.これらは破砕後の経口ウルソデオキシコール酸併用により約70%の消失率が得られる.いずれの場合も胆囊機能が正常であることが必要条件である.
3)総胆管結石症:
胆囊結石の落下を除外すると,胆道感染に起因するものがほとんどであり,ビリルビンカルシウム石の頻度が高い.また傍乳頭憩室があると総胆管結石の合併頻度が高い.科学的根拠に基づく内科的結石治療法はなく,胆管胆石の除去が原則である.古典的手術に加え,今日では経乳頭的,経腹腔鏡的または経皮経肝的なアプローチによる種々の低侵襲治療が主流である.経乳頭的内視鏡治療として,内視鏡的乳頭切開術(endoscopic sphincterotomy:EST)や乳頭バルーン拡張術(endoscopic papillary balloon dilatation:EPBD)が施行される.肝内胆管拡張例や肝内結石例では経皮経肝的ドレナージ(percutaneous transhepatic biliary drainage:PTBD),経皮経肝的胆道鏡下切石術(percutaneous transhepatic cholangioscopic lithotomy:PTCSL)などが施行される.
4)肝内結石症:
肝内胆管内に結石が形成される疾患である.原発性肝内結石症は日本を含む東アジアに頻度が高いが,わが国では近年減少傾向にあり,2006年度の調査によると全胆石症例に占める割合は0.6%である.反復する細菌性胆管炎のほか,肝萎縮,肝内胆管癌の原因になると考えられ,適切な診断とガイドラインに沿った治療が勧められる.PTCSLと肝区域切除術がある.胆囊結石症,総胆管結石症に比べて結石形成のメカニズムが複雑かつ再発率も高く難治性である.[松﨑靖司]
■文献
厚生労働省「難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究」班編:肝内結石症の診療ガイド第1版,文光堂,東京,2011.日本消化器病学会編:胆石症診療ガイドライン第1版,南江堂,東京,2009.
出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報
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胆石症
たんせきしょう
gallstone disease
胆石は胆嚢(たんのう)、胆管、肝内胆管などの胆道系で胆汁成分からつくられた固形物で、成分からコレステロール石、色素石、その他のまれな胆石に分類される。胆嚢結石の大部分はコレステロール系石で、原発性胆管結石、肝内結石は色素石である。微細な砂状から鶏卵大まであり、数も1個から数千個に及ぶ。性別では男性より女性にやや多く、年齢的には中年に多い。
[中山和道]
胆嚢結石、胆管結石、肝内結石の各症状は以下のとおりである。
(1)胆嚢結石 基本的には無症状で経過し、ある日突然疝痛(せんつう)発作を起こす。多くは胆石が胆嚢頸部(けいぶ)に嵌頓(かんとん)する(つまってしまう)ことによって生ずる。典型例では右季肋(きろく)部(右側の最下方にある肋骨(ろっこつ)部)痛、痛みは右肩、背部に放散し、悪心(おしん)や嘔吐(おうと)がみられる。疝痛発作は胆嚢炎を合併しないかぎり数時間以内に軽快する。
(2)胆管結石 胆嚢結石に比べはるかに重篤な症状を呈することが多い。多くは胆道感染を合併しており、胆管が胆石で閉塞すると感染は急激に増悪し、急性閉塞性化膿性胆管炎を引き起こすことがある。急性閉塞性化膿性胆管炎は発熱、腹痛、黄疸(おうだん)、ショック、意識障害を呈する重篤な病態である。
(3)肝内結石 基本的には無症状、肝内の胆石が肝外胆管に出て急性化膿性胆管炎を呈することがある。胆汁うっ滞が反復すれば胆汁性肝硬変に至る可能性もある。
[中山和道]
定型的な疝痛発作と発熱および黄疸などの症状、右季肋部圧痛などがそろえば有力な証拠となる。超音波検査は第一選択のもっとも有用な検査であり、とくに胆嚢結石では95%が検出可能である。排泄(はいせつ)性胆道造影は胆嚢結石の診断にはすぐれているが、現在では胆嚢収縮能の検査として用いられている、腹部単純X線、CTによる検査では、大部分の胆石はX線透過性(陰性結石)なので多く期待できず、カルシウムが含まれる約10%にX線陽性結石像として描出される。胆管結石、肝内結石、には経皮経肝胆道造影、磁気共鳴胆管膵管検査(MRCP)も行われる。
[中山和道]
胆嚢結石の場合には、脂肪に富んだ夕食を避けるよう指導する。胆嚢結石の疝痛発作には非オピオイド系の鎮痛薬を使用する。
手術療法は根治的な方法であり、胆嚢結石には腹腔鏡下胆嚢摘出術が第一選択で、高度の炎症を伴うもの、悪性の合併が疑われる場合は開腹し、胆嚢摘出術が行われる。胆管結石には腹腔鏡下または開腹による胆嚢摘出術に加えて胆管切開切石術そしてTチューブドレナージが行われる。肝内結石では病変部の肝切除術、肝管空腸吻合(ふんごう)術などの付加手術が行われる。内視鏡的治療法では経皮経肝胆道鏡切石術、内視鏡的経乳頭的切石術が行われている。経口的胆石溶解療法は、胆嚢結石の小さなコレステロール石で石灰化のない、良好な胆嚢機能、が適応条件で、ウルソデオキシコール酸が使われている。
[中山和道]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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たんせきしょう【胆石症】
《どんな病気か?》
〈脂肪のとりすぎが結石をまねく〉
胆石症(たんせきしょう)は、胆嚢(たんのう)や肝臓(かんぞう)と十二指腸(じゅうにしちょう)を結ぶ胆管(たんかん)に結石(けっせき)ができる病気です。主成分によってコレステロール結石とビリルビン結石に大別され、前者は胆嚢にできやすく、後者は胆管にできやすい傾向があります。
腹部のはげしい痛みや発熱、黄疸(おうだん)などの症状がでるのは胆管の結石の場合が多く、胆嚢の結石ではサイレントストーンといって無症状のことも少なくありません。
日本では、食生活の欧米化とともにコレステロール結石がふえ、現在では全体の約80%を占めています。患者さんは中年以降のふとりぎみの人が多く、男性より女性に多くみられます。原因は脂肪の過剰摂取で、暴飲暴食や過労が発作(ほっさ)の引き金となります。
《関連する食品》
〈結石の生成を抑えるビタミンC、Eが有効〉
○栄養成分としての働きから
胆石症の対策には、脂肪とコレステロールのとりすぎに注意することが第一です。
脂肪をたくさんとると、その消化をうながすために胆嚢が活発に収縮し、痛みの発作を起こしやすくなるからです。また、コレステロールはコレステロール結石の直接的な原因になります。具体的には、脂(あぶら)ものをひかえて、肉ならもも肉やひれ肉、マグロならトロより赤身というように、脂肪の少ない食品を選ぶことです。油を使わないくふうとして、加工食品を避ける、新鮮な素材を選ぶ、鶏肉は皮をはがす、魚は脂身の少ないものにするなどしましょう。煮る、蒸す、ゆでる、蒸し焼き、ホイル焼きなども効果的です。コレステロールの多い卵黄や魚卵、レバー、エビ、イカ、タコなども食べすぎないようにします。
ただし、魚介類に含まれるタウリンは胆石の形成を抑制するともいわれ、同時にコレステロールを低下させる作用もあるので、それほど気にして避ける必要もありません。
コレステロール結石は、胆汁(たんじゅう)のコレステロール濃度が過度に高まってできるので、胆汁中のコレステロールを下げる働きのある食物繊維が有効です。食物繊維は、インゲンマメ、玄米(げんまい)、ゴボウなどのほか、ワカメなどの海藻類、シイタケなどのキノコ類、こんにゃく、寒天などに多く含まれています。
血液中の余分なコレステロールは胆汁酸となって排泄(はいせつ)されますが、ビタミンCが不足すると胆汁酸の合成がうまくいかず、血中コレステロール値が上昇します。ビタミンCを多く含むキウイ、イチゴ、ミカンなどのくだものや、ブロッコリーなどの野菜を積極的に食べましょう。
また、ビタミンEも胆石の予防に役立ちます。動物実験によると、大量のコレステロールや脂肪を摂取しても、ビタミンEのレベルが正常なら胆石はできず、不足していると胆石ができたといいます。ビタミンEはアーモンド、ピーナッツなどのナッツ類やウナギ、ブロッコリー、カボチャなどに含まれています。
出典 小学館食の医学館について 情報
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胆石症【たんせきしょう】
胆石発作とも。胆石が原因で起こる疝痛(せんつう)などの症状。胆石が胆嚢頸(けい)や胆管にひっかかった際に起こるもので,痛みは右肋骨下部に始まり右肩や右腕にまで放散し,嘔吐(おうと),発熱などを伴う。胆管結石の場合は強い閉塞性黄疸(へいそくせいおうだん)がある。診断は胆嚢造影剤を用いたX線検査や十二指腸ゾンデの使用など。治療には局所の温罨法(おんあんぽう)や,鎮痛薬,鎮痙(ちんけい)薬,抗生物質などの投与のほか,コレステロール系胆石の場合は溶解剤服用,その他結石破砕療法や胆石の摘出手術を行う。
→関連項目膵臓炎
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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胆石症
たんせきしょう
cholelithiasis
胆道あるいは胆嚢内に結石 (胆石) を生じる疾患。中年以上の女性に多い。胆石は成分から,コレステリン (コレステロール) 石,ビリルビン石などに分けられるが,欧米人はコレステリン石が多く,日本人は従来はビリルビン石が多かったが,近年は胆嚢内のコレステリン石が急増している。大きさは砂粒大から鶏卵大,数も1個から数十個まである。自然排石もあり,石を保持しながら一生苦痛や障害を感じない人もある。独特の胆石疝痛は右上腹部に突発する激痛で,胆嚢,胆管のけいれん性収縮によって起り,多くは疼痛が右肩,右背,右腕に放散する。最近は,結石溶解作用をもつウルソデスオキシコール酸などが治療目的に使用されている。また体外から衝撃波を発信して胆石を破砕したり,腹腔鏡やファイバースコープを使って,開腹しないで胆石を摘出する手術が広く行われる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の胆石症の言及
【胆石】より
…胆石の存在する部位により,胆囊胆石,胆管(肝外胆管)胆石,肝内(肝内胆管)胆石に分類される。そのうち,胆囊胆石が最も頻度が高く,胆石症cholelithiasisという名称は,一般に胆囊胆石症のことを指す。
[胆石の頻度]
胆囊胆石の保有率は年齢とともに高くなり,女性に多い。…
【胆囊】より
… 胆囊の働きや病気を調べる方法としては,かつては造影剤を使用してのX線検査が主として行われてきたが,最近は被検者に負担の少ない超音波による検査法が広く用いられるようになり,大きな成果をあげている。 胆囊の病気として最も多いものは[胆石]であり,そのほか胆囊癌,胆囊炎などが問題となるが,癌や炎症の多くは胆石に合併しておこることが多いので,胆囊の病気の中心は胆石症といえる。胆囊にみられる胆石の種類はコレステロール胆石,胆汁色素胆石,脂肪酸カルシウム石,炭酸カルシウム石などであるが,最も頻度の高いものはコレステロール胆石である。…
【腹痛】より
…第3は,放散痛といわれる腹痛である。胆石症の場合に右肩に痛みを感じたり,尿管結石では尿道や足に痛みが走ることなどがそれである。これらの3種類の腹痛が単独で,あるときは複合して腹痛となることが多く,痛みの内容を詳しく知ることが病気の診断の早道である。…
※「胆石症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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