胞衣(読み)ほうい

精選版 日本国語大辞典 「胞衣」の意味・読み・例文・類語

ほう‐い ハウ‥【胞衣】

〘名〙 胎児をつつんでいる膜と胎盤。えな。ほうえ。
権記‐寛弘五年(1008)九月二六日「此夕子剋又誕男児、胞衣不早下」 〔南史‐王敬則伝〕

ほう‐え ハウ‥【胞衣】

〘名〙 =ほうい(胞衣)日葡辞書(1603‐04)〕

い‐や【胞衣】

〘名〙 胎児を包む、膜と胎盤。えな。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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デジタル大辞泉 「胞衣」の意味・読み・例文・類語

え‐な【胞衣】

胎児を包んでいた膜や胎盤など。後産あとざんとして体外に排出される。ほうい。ほうえ。

ほう‐い〔ハウ‐〕【胞衣】

えな(胞衣)」に同じ。

ほう‐え〔ハウ‐〕【胞衣】

えな(胞衣)」に同じ。

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普及版 字通 「胞衣」の読み・字形・画数・意味

【胞衣】ほう(はう)い

胎衣。えな。〔本草綱目、人一、胞衣水〕(胞)衣地下に埋むること七年、して水と爲る。澄徹氷の如し。南方の人、甘を以て(こ)れをに和し、して之れを埋む。三五年後掘り出だし、取りてと爲す。

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改訂新版 世界大百科事典 「胞衣」の意味・わかりやすい解説

胞衣 (えな)

後産(あとざん)

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