胴切(読み)どうぎり

精選版 日本国語大辞典 「胴切」の意味・読み・例文・類語

どう‐ぎり【胴切】

〘名〙
動物人間の胴を横に切ること。また、その切ったもの。つつぎり。わぎり。
太平記(14C後)一〇「猶も奴原を浜面へ追出して、弓手馬手に相付け、車切・胴(ドウ)切・立破(たてわり)に仕棄度(たく)存候つれ共」
途中物事が中断すること。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉六「新参信者祈祷は往々にして司会者の呼鐘(べる)に胴截(ドウギリ)される」

どう‐ぎ・る【胴切】

〘他ラ四〙
胴切りにする。筒ぎりにする。
※太平記(14C後)八「五尺三寸の太刀を以て、敵三人懸けず筒切(ドウギッ)て」
② 大胆自由に事を行なう。きままに処置する。
日葡辞書(1603‐04)「ドウギリモノ。または、Dôguitta(ドウギッタ) ヒト
歌舞伎桑名屋徳蔵入船物語(1770)二「御出家の托鉢余り胴切って承知仕った」

どう‐ぎれ【胴切】

〘名〙 中途で絶え切れること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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