胸分(読み)むなわけ

精選版 日本国語大辞典 「胸分」の意味・読み・例文・類語

むな‐わけ【胸分】

〘名〙
① 鹿などが草木を胸で押し分けて行くこと。
万葉(8C後)八・一五九九「さを鹿の胸別(むなわけ)にかも秋萩の散り過ぎにける盛りかも去ぬる」
② 胸のはば。また、胸。
※万葉(8C後)九・一七三八「胸別(むなわけ)の 広き吾妹 腰細の すがる娘子の」

むな‐わ・く【胸分】

〘他カ下二〙 鹿などが、草を胸で押し分ける。
※万葉(8C後)二〇・四三二〇「大夫(ますらを)の呼びたてしかばさを鹿の牟奈和気(ムナワケ)ゆかむ秋の萩原

むね‐わけ【胸分】

※林葉集(1178)秋「さをしかのむね分にする小萩原ただきれぎれの錦なりけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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