胸前垂(読み)むなまえだれ

精選版 日本国語大辞典 「胸前垂」の意味・読み・例文・類語

むな‐まえだれ ‥まへだれ【胸前垂】

※俳諧・中庸姿(1679)「梅や渋とはつはりなるべし〈春澄〉 名は恋によごれたる世の胸前垂(ムナマヘダレ)高政〉」

むね‐まえだれ ‥まへだれ【胸前垂】

〘名〙 胸のあたりから長く垂れ掛ける前垂れ。主に、酒・油・味噌小売店などで用いられた。むなまえだれ。
※俳諧・西鶴大句数(1677)五「胸まへたれに初あらしふく 花を踏てそこへ我身がゆかばこそ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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