脳室(読み)ノウシツ

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「脳室」の意味・読み・例文・類語

のう‐しつナウ‥【脳室】

  1. 〘 名詞 〙 脳の内部で脳脊髄液の貯留している空間。左右側脳室、第三脳室、第四脳室がある。〔医語類聚(1872)〕

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百科事典マイペディア 「脳室」の意味・わかりやすい解説

脳室【のうしつ】

脳の内部にある腔所で脳脊髄液を満たす。左右の大脳半球の中にはそれぞれ側脳室があり,左右の室間孔で第三脳室に続く。第三脳室は主として間脳内にあり,中脳水道という細い管を経て第四脳室に通ずる。第四脳室は小脳,橋(きょう),延髄の間にあり,下端は脊髄全長を通ずる中心管に連なる。
→関連項目水頭症大脳半球

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脳室」の意味・わかりやすい解説

脳室
のうしつ
ventricles

脳の中には髄液を満たし,互いに交通する4つの室がある。大脳半球の左右にあるものを側脳室,間脳にあるものを第三脳室,延髄にあるものを第四脳室と呼ぶ。左右の側脳室と第三脳室は室間孔で,また第三脳室と第四脳室は中脳水道で連絡している。脳室の壁は脳室上衣という1層の細胞層から成る。脳室付近で脳出血が起った場合,脳室上衣を破って脳室内出血となることがある。これはきわめて重態で,致命的なことが多い。

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