自受用(読み)じじゅゆう

精選版 日本国語大辞典 「自受用」の意味・読み・例文・類語

じ‐じゅゆう【自受用】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ゆう」は「用」の呉音 ) 仏語。仏が悟りの楽しみをみずから享受し、他にはたらきかけてその楽しみを与えないこと。じじゅよう。⇔他受用。
    1. [初出の実例]「ほとけ仏にさづけてよこしまなることなきは、すなはち自受用三昧、その標準なり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)弁道話)
    2. [その他の文献]〔成唯識論‐一〇〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自受用」の意味・わかりやすい解説

自受用
じじゅゆう

仏教用語。仏がその功徳,利益をみずから受け,法の楽しみを味わうこと (自受法楽) 。他受用 (たじゅゆう) の対語

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