自言辞(読み)ジゴンジ

デジタル大辞泉 「自言辞」の意味・読み・例文・類語

じごんじ【自言辞/二言辞】

法華経の「慈眼視衆生」の句からという》小言こごとや言い訳などをぐずぐず言うこと。
「―ぬかすとぶち殺す」〈浄・合邦辻

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精選版 日本国語大辞典 「自言辞」の意味・読み・例文・類語

じごんじ【自言辞・二言辞】

  1. 〘 名詞 〙 ぐずぐずいうこと。ぶつぶついうこと。
    1. [初出の実例]「じごんしずきにて、むさと人をせく」(出典:評判記・難波物語(1655))
    2. 「二言辞(ジゴンジ)ぬかすとぶち殺す」(出典浄瑠璃摂州合邦辻(1773)上)

自言辞の補助注記

「法華経‐観世音菩薩普門品」の「慈眼視衆生」という文句から起こったといわれ、四国などで「遍照金剛」といわれるのも同義であるという。

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