至れり尽くせり(読み)イタレリツクセリ

デジタル大辞泉 「至れり尽くせり」の意味・読み・例文・類語

いたれりくせり

《「荘子斉物論から》配慮が行き届いて、申し分がない。「至れり尽くせり接待
[補説]「至り尽くせり」とするのは誤り。
[類語]気が利く気が付く痒い所に手が届く

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 「至れり尽くせり」の解説

至れり尽くせり

配慮が行き届いていて、申し分がないこと。

[使用例] 三越などは米国パッカード式のサービスバスを客のために仕立て、至れりつくせりである[林真理子白蓮れんれん|1998]

[由来] 「荘子せいぶつろん」の一節から。この世のあらゆるものは実は存在などしていない、と考える「無」の思想こそが最高の思想だ、というのが「荘子」の主張。この最高の境地のことを「至れり尽くせり(それ以上のものはなく、すべてを尽くしている)」だと表現しています。

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