舟形町(読み)ふながたまち

日本歴史地名大系 「舟形町」の解説

舟形町
ふながたまち

面積:一一九・六六平方キロ

郡の南東部に位置し北は新庄市、東は最上町・尾花沢おばなざわ市、南は北村山郡大石田おおいしだ町・村山市、西は大蔵おおくら村に接する。村域は北東南西に細長く中央部を最上川が西流し、右岸最上小国もがみおぐに川、左岸松橋まつはし川などが注ぎ集落はこれら河川の流域に位置する。最上川の北東をJR奥羽本線、国道一三号(羽州街道)縦断、最上小国川沿いには陸羽東線、舟形で国道一三号から分れる同四七号などが走り、陸羽を結ぶ。

最上川・最上小国川の河岸段丘上には縄文時代の遺跡が多く分布する。長者原ちようじやはらを「続日本紀」天平宝字三年(七五九)九月二六日条や「延喜式」にみえる避翼さるはね駅に比定する説、また長者原南方富田とみた猿羽根さばね(峠)を避翼の遺称とする説などがあるが、いずれにせよ当地は古くから交通の要衝であったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「舟形町」の意味・わかりやすい解説

舟形〔町〕
ふながた

山形県北東部にある町。新庄市の南に位置し,南西から北東に細長い町域を占める。中央部を最上川が北西流し,西端の堀内で,西流してくる小国川を合流,流域に平坦地が広がる。南部は出羽山地,東部は奥羽山脈に属する山岳地帯で,町域の大部分山地。 1954年舟形村,堀内村が合体し町制。地名は古くは鮒方 (ふなかた) と書き,フナの形をした石が出たことに由来するといわれる。近世は羽州街道と北羽前街道の交点にある宿駅として栄え,昭和 20年代から 30年代にかけては亜炭褐炭産出で知られた。米作を主に,畑作も行われる。小国川でのアユ釣りは有名。中央部を JR奥羽本線が南北に走り陸羽東線を分岐している。面積 119.04km2。人口 5007(2020)。

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