色の現れ方(読み)いろのあらわれかた(英語表記)Erscheinungsweisen der Farben

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「色の現れ方」の意味・わかりやすい解説

色の現れ方
いろのあらわれかた
Erscheinungsweisen der Farben

日常場面での光や物の色の,われわれの体験に即した見え方,ないしは現象的な特性をさす。色は色相飽和度明度の3つの属性によって表わすことができるが,たとえそれらが同一であっても,色の現れ方は視空間との関連で,さまざまな特性を呈する。たとえば,空の青と本の表紙の青とでは,上述の3属性が等しくても,違った印象をわれわれに与える。 D.カッツは実験現象学的な立場から,色の現れ方を記述し,それらが表面色面色空間色,透明面色,鏡映色,光沢光輝灼熱などに分類されうることを明らかにした。 (→色の体系 , 色立体 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android