色敵(読み)イロガタキ

デジタル大辞泉 「色敵」の意味・読み・例文・類語

いろ‐がたき【色敵】

情事の競争相手。恋がたき。
歌舞伎で、色事師敵役

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「色敵」の意味・読み・例文・類語

いろ‐がたき【色敵】

〘名〙
① 同じ情人を張り合う競争相手。恋敵
腕くらべ(1916‐17)〈永井荷風二一「東の鶉の中程に色敵(イロガタキ)の君龍が赤い手柄の大丸髷
② 歌舞伎の敵役の一つ。色事師の敵役。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の色敵の言及

【色悪】より

…表面は二枚目であるが,色事を演じながら,実は残酷な悪人で,女を裏切る悪人の役。〈色敵(いろがたき)〉と混同されるが,色敵は三角関係のライバルという意味であって微妙にニュアンスが違う。代表的な役は,《法懸松成田利剣(けさかけまつなりたのりけん)》(《色彩間苅豆(いろもようちよつとかりまめ)》)の与右衛門,《東海道四谷怪談》の民谷伊右衛門である。…

※「色敵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android