色素増感型太陽電池(読み)シキソゾウカンガタタイヨウデンチ

デジタル大辞泉 「色素増感型太陽電池」の意味・読み・例文・類語

しきそぞうかんがた‐たいようでんち〔‐タイヤウデンチ〕【色素増感型太陽電池】

色素を利用して光を電気エネルギーに変換する太陽電池。色素が光を吸収して電子を放出する性質を利用し、電解質溶液の酸化還元反応によって電流を発生させるもので、太陽光を化学エネルギーに変換する光合成のしくみと似ている。DSC(dye-sensitized solar cell)。DSSC(dye-sensitized solar cell)。湿式太陽電池。考案者の名からグレッツェルセル(Grätzel cell)、グレッツェル電池ともいう。
[補説]電極には二酸化チタン電解質溶液にはヨウ素溶液など比較的安価な材料が用いられるため、シリコン系太陽電池よりも低コストで製造できる。フィルム状にすることも可能で、色や形を自由に変えることができる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android