芝山(町)(読み)しばやま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「芝山(町)」の意味・わかりやすい解説

芝山(町)
しばやま

千葉県中部、山武郡(さんぶぐん)にある町。下総(しもうさ)台地中部に位置する。1955年(昭和30)千代田二川(ふたかわ)の2村が合併して町制施行。国道296号が北総と九十九里を結ぶ。町の北西端の芝山千代田駅から芝山鉄道線が成田空港へ通じ、京成電鉄と直通運転を行っている。古代、武社(むさ)(武射)国造(くにのみやつこ)の支配下にあって、隣接する横芝光(よこしばひかり)町にまたがって芝山古墳群がある。出土した形象埴輪(はにわ)の行列は、町立の芝山古墳・はにわ博物館に保存されている。台地では野菜栽培が盛んで、谷津田(やつだ)の米作がこれに次ぐ。町の南部に工業団地が形成されたほか、北部は成田国際空港用地に入っていて、地域変化が顕在化した。空港見返り事業として航空科学博物館が開設された。女性のみが踊る白桝(しらます)粉屋おどりは県指定無形民俗文化財。面積43.24平方キロメートル、人口7033(2020)。

[山村順次]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android