花柴(読み)はなしば

精選版 日本国語大辞典 「花柴」の意味・読み・例文・類語

はな‐しば【花柴】

  1. 〘 名詞 〙 植物しきみ(樒)」の異名。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「下には花柴(ハナシバ)千種かへし」(出典:浮世草子好色二代男(1684)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「花柴」の解説

花柴 (ハナシバ)

植物。マキ科の常緑針葉高木,園芸植物,薬用植物イヌマキ別称

花柴 (ハナシバ)

植物。ニシキギ科の常緑小高木,園芸植物,薬用植物。マサキの別称

花柴 (ハナシバ)

植物。ツバキ科の常緑高木,園芸植物。サカキの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の花柴の言及

【シキミ(樒)】より

…つぼみを覆う芽鱗から花弁までらせん配列し,その形態は連続的に変化して,くぎることができず,また最も原始的な道管,師管をもつことなどから原始的な科の一つとされる。【植田 邦彦】
[民俗]
 サカキが神事に使われるのに対し,シキミは花柴(はなしば),花榊(はなさかき)ともよばれ,仏前に供えたり棺に入れるなど,おもに仏事や葬式に用いられる。シキミは墓などによく植えられ,葉や樹皮からは抹香や線香も作られる。…

※「花柴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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