花留(読み)ハナドメ

デジタル大辞泉 「花留」の意味・読み・例文・類語

はな‐どめ【花留(め)】

花材花器に固定する道具生花せいかでは花配りを使い、自由花では剣山七宝などを用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「花留」の意味・読み・例文・類語

はな‐どめ【花留】

  1. 〘 名詞 〙はなくばり(花配)
    1. [初出の実例]「花留(ハナトメ)仕やうの事 花留は木槿さんまたを用ゆべし、ただしわりこみにもすべし」(出典:挿花秘伝図式(1800)一)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「花留」の意味・わかりやすい解説

花留
はなどめ

花配 (はなくばり) ともいう。生け花用語。花器の内部に配置して花材を生けやすく,留めやすく,ぐらつきにくくするために考案された用具。生け花初期にはみられず,初めは簡単な詰め物,藁込 (わらごめ) ,板込,砂留など,次には轡 (くつわ) ,鋏,鎖などの応用,生花期には木密,股木などの花配,受筒 (胴輪) ,薬研配 (やげんくばり) ,観世水,七宝,亀甲など,近代になって剣山の類が考案された。

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