苦切(読み)にがりきる

精選版 日本国語大辞典 「苦切」の意味・読み・例文・類語

にがり‐き・る【苦切】

〘自ラ五(四)〙 非常ににがにがしいと思う。きわめてにがにがしいという様子をする。
評判記色道大鏡(1678)四「おとこをばたらすてだてのあるときはにがりきりつつものがたりせよ」
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「苦(ニガ)り切った怖ろしい顔色をして」

にがみ‐き・る【苦切】

〘自ラ五(四)〙 =にがりきる(苦切)
人情本・閑情末摘花(1839‐41)五「慈母(おふくろ)さぞ腹が立たらうなと苦(ニガ)み切(キッ)たる顔をみて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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