苦扁桃油(読み)クヘントウユ

デジタル大辞泉 「苦扁桃油」の意味・読み・例文・類語

くへんとう‐ゆ〔クヘンタウ‐〕【苦×扁桃油】

苦扁桃種子から油をとった絞りかすを発酵させたものを蒸留して得る無色液体主成分ベンズアルデヒド飲料菓子化粧品などの香料に用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「苦扁桃油」の意味・読み・例文・類語

くへんとう‐ゆクヘンタウ‥【苦扁桃油】

  1. 〘 名詞 〙 苦扁桃から得られる無色の液体。ベンズアルデヒドを主成分とし、飲料、菓子、化粧品などの香料として用いる。〔薬品名彙(1873)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「苦扁桃油」の意味・わかりやすい解説

苦扁桃油
くへんとうゆ
bitter almond oil

水浸したクヘントウの種子を砕いたものを水蒸気蒸留して得られる油。これはベンズアルデヒドが主成分で,古く香料として用いられた。圧搾によって得られる苦扁桃油には数%のアミグダリンが含まれているといわれる。

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世界大百科事典(旧版)内の苦扁桃油の言及

【アーモンド】より

…食用には軟核の甘仁種を利用する。苦仁種はアミグダリンを含むので苦く食用とならないが,古くから咳止薬として利用されている苦扁桃油の製造原料に用いる。甘仁種はアミグダリンを含まないので生食またはバター,塩などで味付けをし,ナッツとして利用する。…

※「苦扁桃油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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