草座(読み)ソウザ

デジタル大辞泉 「草座」の意味・読み・例文・類語

そう‐ざ〔サウ‐〕【草座】

法会の際に導師が敷く座具の一。四方に糸を出して草の葉にかたどったもの。釈迦しゃかが悟りを開いたとき、金剛座吉祥草きちじょうそうを敷いた故事による。

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精選版 日本国語大辞典 「草座」の意味・読み・例文・類語

そう‐ざサウ‥【草座・草坐】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。法会・修法のとき導師・行人が敷く座具の一種。古く、草を編んで作ったが、後には綺(あやぎぬ)金襴などで作り、四方に糸を垂らし草の葉にかたどったものをもいう。仏が菩提樹下で悟りを開いた時に吉祥草を敷いていたという故事による。〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. [初出の実例]「色麗しく愛敬づきたる二三人具して、すゑ筥・草座(サウざ)などいふ物ども持(も)たり」(出典:栄花物語(1028‐92頃)音楽)
    2. [その他の文献]〔僧霊徹‐答韋丹〕

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