草薙の剣(読み)クサナギノツルギ

デジタル大辞泉 「草薙の剣」の意味・読み・例文・類語

くさなぎのつるぎ【草薙の剣】[書名]

橋本治による小説。62歳から12歳まで、10歳ずつ年齢の違う6人の男性主人公に各世代の人生を描く。雑誌新潮」に連載ののち、平成30年(2018)刊行。第71回野間文芸賞受賞。

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精選版 日本国語大辞典 「草薙の剣」の意味・読み・例文・類語

くさなぎ【草薙】 の 剣(つるぎ・けん)

  1. 三種の神器の一つ。素戔嗚尊(すさのおのみこと)が、出雲国簸川(ひのかわ)上流で八岐大蛇(やまたのおろち)を切った時に、その尾から出たと伝えられる剣。日本武尊(やまとたけるのみこと)東征の時、これで草を薙ぎ払って火の難を逃れたところからこの名前がつき、後、熱田神宮にまつったといわれる。天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)草薙太刀。草薙。また、「くさ」は「臭し」の語幹、「なぎ」は古く蛇を表わす語で、獰猛な蛇から出現した剣の意であったものが、日本武尊の草薙伝説と結びついたとする説もある。
    1. [初出の実例]「草薙劔。此をば倶娑那伎能都留伎(クサナキノツルキ)と云ふ」(出典日本書紀(720)神代上)

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