菓子箱(読み)かしばこ

精選版 日本国語大辞典 「菓子箱」の意味・読み・例文・類語

かし‐ばこクヮシ‥【菓子箱】

  1. 〘 名詞 〙 菓子を入れておく箱。小売り用または進物用の菓子を入れる箱。かしゃこ。
    1. [初出の実例]「一乗院殿渡御、二荷〈たうふ十五かき二わ〉。菓子箱〈一合〉、内衆各へ扇被下了」(出典多聞院日記‐文祿五年(1596)正月七日)
    2. 「日傘をさして高く組あげたる菓子箱をかたにかつぎて売来る此菓子売」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)初)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の菓子箱の言及

【箱】より

…これらは公家の生活を中心に用いられたが,やがて武家にもとりいれられ,さらに簡略化されながら庶民生活に用いられるようになった。例えば上代の菓子を盛る折櫃(おりうず)(ヒノキの薄板を折り曲げてつくる)が,のちに蓋のついた折箱,そして近世から菓子箱に進展した。また箱は必要とする諸道具を簡便に一括する機能を果たしている。…

※「菓子箱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android