華厳滝投身事件(読み)けごんのたきとうしんじけん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「華厳滝投身事件」の意味・わかりやすい解説

華厳滝投身事件
けごんのたきとうしんじけん

第一高等学校生徒の自殺事件。自殺したのは俊才をうたわれた文学青年藤村操。1903年5月22日,日光町旅館から自宅へ「世界に益なき身は生きている甲斐はないから華厳の滝に身を投じる」との遺書を届け投身。近く大木に記された「巌頭之感」は当時の知識青年層を代表する心情として社会風潮史に残されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android