萱刈沢貝塚(読み)かやかりざわかいづか

日本歴史地名大系 「萱刈沢貝塚」の解説

萱刈沢貝塚
かやかりざわかいづか

[現在地名]八竜町鵜川字萱刈沢

国道七号に沿う萱刈沢から東へ約二〇〇メートル入った砂丘上にある。貝塚の西三・七キロに日本海があり、海岸には南北に新砂丘が延びるが、貝塚のある旧砂丘との間に北の浅内あさない(現能代市)からはす沼を経て八郎潟に至る低地があり、かつては海であったと思われる。貝塚は萱刈沢一帯に広がり、さらに南へ貝殻散布地がみられる。淡水・汽水・海水産の貝類が出土し、汽水産の大和蜆が八割を占める。


萱刈沢貝塚(山本郡八竜町萱刈沢貝塚発掘調査報告書)
かやかりざわかいづか

八竜町教育委員会編 昭和五四年刊

解説 位置と環境、二回の予備調査と四回の本調査の経過竪穴住居跡と出土遺物、フラスコ状ピットと出土遺物の分析、まとめと考察。四回にわたる本調査のそれぞれの概報を総括し、図版が豊富。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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