萱沢村(読み)かやがさわむら

日本歴史地名大系 「萱沢村」の解説

萱沢村
かやがさわむら

[現在地名]雄和町萱ヶ沢

雄物川左岸、東は小山を隔てて正手沢しようてざわ村・円行寺えんぎようじ村(現仙北せんぼく郡西仙北町)に、北は雄物川に接する。

「梅津政景日記」寛永二年(一六二五)八月一四日条に「荒波より茅か沢迄参」とある。同年の高は二七二石余、免は四ツ七分(油利之内修理大夫様御知行御検地帳免定之目録写)。正保三年(一六四六)の出羽国油利郡内高目録には高一九三石、「水損所、柴山有」とある。その後はつまびらかでないが、天保郷帳に高五四〇石余とある。用水として村の中央を北流する新波あらわ川を利用するほか、村の東にある東ヶ沢、西にある西ノ沢に堤が築かれていた(羽後国由利郡村誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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