…一般に地文として使用され,粟粒を蒔(ま)いたように打ちこんで文様を浮きたたせたり,鍍金(めつき)をして金の小粒を蒔いたようにも見せる。魚々子の工法は〈打つ〉ほかに,〈蒔く〉ともいう。7世紀の作品が多い法隆寺献納宝物中の小金銅仏のうち,瓔珞(ようらく)の宝鎖などに魚々子の手法が見られるが,それは小円を一線上に連ねて文様的効果をあげている。…
※「蒔く」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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