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薄様 【うすよう】

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世界大百科事典 第2版の解説

うすよう【薄様】 

非常に薄い雁皮(がんぴ)紙を指し,薄葉,薄用などとも書く。平安時代から用いられてきた名称であるが,本来,紙の厚さを指す言葉なので,厚様(あつよう)・中様(ちゆうよう)などという表現もある。はじめは雁皮紙ばかりでなく,楮(こうぞ)紙などにも用いられたのであろうが,繊維の短い雁皮の薄紙は,美しい光沢を放つ滑らかな紙肌,緻密(ちみつ)な紙の地合などの印象が強いゆえか,薄様といえばもっぱら,雁皮紙の薄手の紙を指すようになった。


All Rights Reserved. Copyright(C)2013, Hitachi Solutions Business, Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

デジタル大辞泉の解説

うす‐よう 〔‐ヤウ〕 【薄様】
 
薄手の鳥の子紙雁皮紙(がんぴし)。また、一般に薄手の和紙。薄葉。⇔厚様(あつよう)
上方を濃く、下方をしだいに薄くぼかして染めること。曙(あけぼの)染め。
(かさね)の色目の名。衣を何枚か重ねて着るとき、同色のものを外側から内側へしだいに色を薄くして、下の2枚を白にする重ね方。

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監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
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大辞林 第三版の解説

うすよう【薄様】
 
薄く漉(す)いた雁皮(がんぴ)紙・鳥の子紙など。薄葉紙。竹葉紙(ちくようし)。 ↔ 厚様
濃い色から次第に薄くぼかし最後は白を残す染め方。
(かさね)の色目の名。袿(うちき)を重ねて着る時,同色で,外を濃く中を次第に薄くして最後を白にする重ね方。


(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の薄様の言及

【雁皮紙】より
…なお,和紙の技法の特色である流しずきは,奈良時代から平安時代にかけての時期に完成されたと推定されている。平安時代には,ガンピの薄紙である薄様(うすよう)が,とくに貴族の女性の間で,仮名書きの手紙や歌を書く用紙や包紙など(懐紙)として愛用された。各色に染めた薄様を重ね合わせ,中間色になる効果を楽しむなど,半透明の雁皮紙の特色がよく生かされている。…
【料紙装飾】より
…とくに紙肌が滑らかで,流麗な仮名書きに適した雁皮紙が愛用された。はじめは楮紙と雁皮紙を含めて,厚い紙を厚様(あつよう)(厚葉),薄い紙を薄様(うすよう)(薄葉)と呼んでいたものが,しだいに薄様とは雁皮紙をさすようになった。光沢が半透明な薄様は染紙にして,異なった色の薄様と重ね合わせて中間色にするなど,微妙な使い方がなされ,とくに女性の消息などに愛用された。…
※「薄様」について言及している用語解説の一部を掲載しています。


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薄様に近い言葉→白薄様|紅の薄様|紫の薄様

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