薬仙寺(読み)やくせんじ

日本歴史地名大系 「薬仙寺」の解説

薬仙寺
やくせんじ

[現在地名]兵庫区今出在家町四丁目

かつては兵庫津の南西須佐すさ入江に面した町外れに位置したが、入江はしだいに埋められ、現在付近は明治初期に開削された新川しんかわ運河に近い住宅街になっている。医王山と号し、時宗。本尊薬師如来。寺伝では天平一八年(七四六)行基の創建。もと天台宗であったが、時衆国阿が延文元年(一三五六)当寺で念仏修行した時、住僧真如は国阿の勧化に服してその門弟となり、名も直阿と改めて時宗に改宗し、中興開基となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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