藪の中(読み)ヤブノナカ

デジタル大辞泉 「藪の中」の意味・読み・例文・類語

やぶ‐の‐なか【×藪の中】

芥川竜之介小説藪の中」から》関係者の言うことが食い違うなどして、真相がわからないこと。
[類語]不詳未詳掴み所が無い雲を掴む様

やぶのなか【藪の中】[書名]

芥川竜之介の小説。藪の中で起こった殺人について、目撃者や当事者たちが語るが、その内容がそれぞれ食い違うために真相はわからないままとなる。大正11年(1922)発表

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「藪の中」の意味・読み・例文・類語

やぶ【藪】 の 中(なか)

低木や竹などの生い茂ったなか
今昔(1120頃か)二九「昼の養せむとて藪の中に入るを」
② (芥川龍之介作品「藪の中」から) 関係者のいうことが食い違って、真相がわからないことをいう。「真相は藪の中だ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android