蚊燻(読み)かいぶし

精選版 日本国語大辞典 「蚊燻」の意味・読み・例文・類語

か‐いぶし【蚊燻】

〘名〙 蚊を追い払うために、いぶしたくこと。また、そのたくもの。蚊遣(かやり)蚊遣火。かくすべ。《季・夏》
※雑俳・柳多留‐八(1773)「むごらしくごぜ蚊いぶしの先に居る」
※土(1910)〈長塚節〉一三「燃えた処だけがっくりと減った蚊燻(カイブ)しの青草に目を注ぎながら」

か‐ふすべ【蚊燻】

※浮世草子・椀久一世(1685)下「物の淋しき夕は蚊ふすべの鋸屑(をがくず)売」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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