デジタル大辞泉
「蝲蛄」の意味・読み・例文・類語
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ざり‐がに【蝲蛄】
〘名〙
① 甲殻類十脚目ザリガニ科のエビ。日本の特産種で、北海道・東北地方の谷川や
水田などの石の下や穴の中にすむ。体長約六センチメートル。体は堅い外骨でおおわれ、頭胸甲は円筒形で先端は三角状に突き出る。カニのような大きな鋏肢
(はさみあし)がある。卵は雌の
腹部に付着したまま発生が進み、
成体に近い形で
孵化(ふか)し、そのまましばらくの間、親の腹部で保護される。肺吸虫(
肺臓ジストマ)の中間宿主だが、焼いて食べる地方もある。胃の両側にあるカルシウムの塊の胃石は「
オクリカンキリ」と呼ばれ、昔は
眼病の薬や利尿剤とされた。
和名は「いざりがに」の訛という。さるがに。えびがに。
※匏菴遺稿(1900)〈
栗本鋤雲〉箱舘叢記「ザリカニは即ちヲクリカンキリにて、盛京通志の喇蛄是なり」
② ザリガニ科に属する種類の総称。日本には在来のザリガニと、外来種のウチダザリガニ、アメリカザリガニ、タンカイザリガニの四種がいる。《季・夏》 〔生物学語彙(1884)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
蝲蛄 (ザリガニ)
学名:Cambaroides japonicus
動物。ザリガニ科のエビ
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報