蠖屈(読み)かっくつ

精選版 日本国語大辞典 「蠖屈」の意味・読み・例文・類語

かっ‐くつクヮク‥【蠖屈】

  1. 〘 名詞 〙 尺取虫が伸びるために一時からだをちぢめること。また、人がそのように身をかがめちぢめること。将来雄飛に備えて慎み深く世を渡ることにもいう。
    1. [初出の実例]「小人怯寒、蠖屈斗室、未趨賀」(出典:徂徠集(1735‐40)二〇・与猗蘭侯)
    2. 「己れと己れの天地を蠖屈(カククツ)の窄きに甘んぜんとするものぞ」(出典:一種の攘夷思想(1892)〈北村透谷〉)
    3. [その他の文献]〔晉書‐庾闡伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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