デジタル大辞泉
「行事」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ぎょう‐じギャウ‥【行事】
- 〘 名詞 〙
- ① 恒例として事を執り行なうこと。また、その事柄。催し事。「年中行事」
- [初出の実例]「太政官処分。畿内七道諸国主典已上、雖二各職掌一、至二於行事一、必応二共知一」(出典:続日本紀‐天平二年(730)四月甲子)
- ② ある事を主として担当すること。また、その人。責任者。世話人。
- [初出の実例]「未二刻御二南殿一、覧二擬階奏一、左大臣行事、中納言元方取レ奏」(出典:九暦‐九暦抄・天暦三年(949)四月七日)
- 「皷判官知康、軍(いくさ)の行事うけ給って」(出典:平家物語(13C前)八)
- ③ =ぎょうじかん(行事官)
- [初出の実例]「為二悠紀主基両所検挍一、行事四位各一人五位三人」(出典:貞観儀式(872)二)
- ④ 江戸時代、町内または商人の組合などで、その組合を代表して事務を執り扱う人。行司。
- [初出の実例]「すぐに出したゆづり状、身がめをふさがぬ其内は、年より・ぎゃうじもふうをきらぬかきをきを」(出典:浄瑠璃・卯月の紅葉(1706頃)上)
- ⑤ おこない。行実。行状。
- [初出の実例]「会レ人言語莫レ多。又莫レ言二人之行事一」(出典:九条殿遣誡(947‐960頃))
- ⑥ 歌会で、会席一切のことをつかさどる者。
- ⑦ 寺家経営にあたる寺官の一つ。〔拾芥抄(13‐14C)〕
- ⑧ 社寺で、恒例として行なう儀式、法会などのこと。また、それを執り行なう人。法会行事。会(え)行事。
- [初出の実例]「年中行事記云〈略〉已上東寺年中行事双紙載レ之」(出典:東宝記(1352))
- ⑨ =ぎょうじ(行司)①
- [初出の実例]「勧進相撲、凡別二相撲之勝負一謂二行事一」(出典:日次紀事(1685)臨時部)
こう‐じカウ‥【行事】
- 〘 名詞 〙
- ① 事を行なうこと。また、その人やその物事。
- [初出の実例]「別の者のした事をも蘇秦がしたやうに云がわるいほどに、行事を列し其侍序を次第についでてきっかとみするぞ」(出典:史記抄(1477)一一)
- 「第二を行事(カウジ)自由の権といふ、即長崎の人が東京へ引移らんとも、大坂の人が箱館へ旅行せんとも〈略〉決して阻げらるることなきをいふ」(出典:開化問答(1874‐75)〈小川為治〉二)
- [その他の文献]〔荘子‐天道〕
- ② ⇒ぎょうじ(行事)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「行事」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の行事の言及
【行橋[市]】より
…東部の沿岸に干拓地と陸繫した蓑島があり,南部に洪積台地の新田原(しんでんばる)が広がり,西端にはカルスト高原の平尾台がある。旧行橋町は江戸時代に宿場町,市場町として栄えた行事(ぎようじ)と大橋が1889年に合併して成立した町で,京都(みやこ)郡地方の政治・経済の中心として発展してきた。広大な農村部を含む田園的な市で,米のほか野菜,果物,牛乳などを産し,沿岸ではノリ養殖や小型底引網漁業なども営まれる。…
※「行事」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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