複数準備通貨制度(読み)ふくすうじゅんびつうかせいど

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「複数準備通貨制度」の意味・わかりやすい解説

複数準備通貨制度
ふくすうじゅんびつうかせいど

準備通貨を複数化するシステム。為替市場への介入資金の円滑な調達や,各国準備資産の為替リスク分散のために,準備通貨ドルだけでなく円やマルク,SDRなど複数化しようとするもの。この背景には,各国の政策協調協調介入が進んで,各国の通貨の持ち合いが必要になったこと,アメリカ経済の相対的重要性の低下に従い,ドルとアメリカ経済のウエートバランスが崩れたため,ドルの持つ役割分担・補完する必要が生じたことなどがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android