西蓮寺跡(読み)さいれんじあと

日本歴史地名大系 「西蓮寺跡」の解説

西蓮寺跡
さいれんじあと

[現在地名]八王子市叶谷町

西蓮寺は現在大楽寺だいらくじ町に所在。涼水山と号し、本尊不動明王。真言宗智山派。永享元年(一四二九)祐真があさ川の北岸、楢原ならはらに創建したという。のち下壱分方しもいちぶかた村に移転した。弘治三年(一五五七)一一月二七日、北条氏康は西蓮寺の棟別銭を免除したが(同年一一月二七日「北条家朱印状」寺蔵文書)、この棟別免除は高乗こうじよう寺や広徳こうとく(現あきる野市)高安こうあん(現府中市)についても同時に行われており、北条氏当主による多摩地域支配が本格化した時期であった。

西蓮寺跡
さいれんじあと

[現在地名]福知山市字西

寺町てらまち筋の東北側、由良川堤防沿いにあった寺で、曹洞宗。智沢山と号した。左隣法鷲ほうじゆう寺、右隣が久昌きゆうしよう寺。当寺は久昌寺の末寺でもあったが幕末期に廃絶した。

丹波志」は、開山は南渓、慶長四年(一五九九)建立境内(一〇間、二七間)が除地で、本堂(六間、四間半)庫裏(二間半、七間半)・門のあることを記し、続けて「薬師堂古小野脇寺ニ在、中古此寺ニ安置」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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