精選版 日本国語大辞典 「覆勘」の意味・読み・例文・類語
ふっ‐かん フク‥【覆勘】
〘名〙 審査を加えて、保証する意。
※薬師院文書‐弘仁七年(816)一一月二一日・雄豊王家地相博券文「依レ法欲二券文立一者、依二申状一、刀禰等覆勘、所レ陳有レ実」
※沙汰未練書(14C初)「覆勘事 〈略〉訴論人の中に、先御沙汰参差之由、〈参差とは違目なり〉於二頭人方一申二子細一之時、所レ申有二其謂一者、於二本引付一、以二先御下知一、重有二其沙汰一〈是を覆勘と云〉」
④ 父祖の代に出訴しなかった事件を、孫の代になって出訴すること。
※庭訓往来註(室町中‐後)八月七日「覆勘、父祖代不レ申二沙汰一、今孫代申也」
⑤ 平安時代、御書所および内御書所(うちのごしょどころ)の属官。
※小右記‐永観二年(984)一二月八日「於二御前一定二申内御書所事一、〈略〉可レ候二彼所一学生十二人、此中有二大内記保胤朝臣一、是覆勘」
⑥ 文書の記載内容を点検すること。
※東大寺続要録(1281‐1300頃)宝蔵篇「依レ難レ遂二一日之覆勘一」
ふく‐かん【覆勘】
〘名〙 ⇒ふっかん(覆勘)
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