観音開(読み)かんのんびらき

精選版 日本国語大辞典 「観音開」の意味・読み・例文・類語

かんのん‐びらき クヮンオン‥【観音開】

〘名〙
① 扉の一種観音をおさめる厨子の戸をまねて、左右の扉を中央で合わせるように作った戸。仏壇、倉、門などに多く用いられる。
落語・女丈夫(1892)〈禽語楼小さん〉「金蔵(かねぐら)観音開きの前へ薙刀をドッカリ突き」
② 俳諧連句の三句の運びで、中の一句をはさんで、その前後の句の趣向が似ること。同意の句が前句をはさんで、左右にできるところからいい、進展がないために嫌われる。扉付(とびらづけ)。かんのん。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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