解析(読み)カイセキ

デジタル大辞泉 「解析」の意味・読み・例文・類語

かい‐せき【解析】

[名](スル)
事物の構成要素を細かく理論的に調べることによって、その本質を明らかにすること。「調査資料を解析する」
数学論法の一。Aの事柄を証明するために、Aが成立するためにはBが成立しなければならないことを示し、Bが成立するためにCが成立しなければならないことを示し、以下順次これを繰り返して既知の事柄に帰着させること。
解析学」の略。
[類語]算数代数幾何数学算術

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「解析」の意味・読み・例文・類語

かい‐せき【解析】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物事を細かくとき分けて、組織的、論理的に調べること。
    1. [初出の実例]「論者は果たして感情の上で先づ美と感ぜられて而して後に此理窟を開析し出されたのであらうか」(出典:墨汁一滴(1901)〈正岡子規〉)
    2. [その他の文献]〔南史‐崔霊恩伝〕
  3. ぶんせき(分析)
    1. [初出の実例]「機生の物品は沃顛を解析して、其をして功なからしむ。澱粉の如きは殊に然り」(出典:七新薬(1862)一)
  4. 数学的論法の一つ。事柄Aを証明するのに、Aが成り立つためにはBが成り立たなければならないことを示し、次にBが成り立つためにはCが成り立たなければならないことを示し、以下順次これを繰り返し、最後に既知の事柄に至らしめ、初めのAが成り立つことを証明する方法。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕
  5. かいせきがく(解析学)」の略。
  6. かいせききかがく(解析幾何学)」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「解析」の読み・字形・画数・意味

【解析】かいせき

ときわけて明らかにする。また、数学の用語。〔梁書儒林、崔霊恩伝〕性拙朴にして風無し。解經析理にびては、甚だり。

字通「解」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

百科事典マイペディア 「解析」の意味・わかりやすい解説

解析【かいせき】

初等幾何学作図題で,求める図形が得られたと仮定してその図形に関する必要条件を調べ,それから逆に作図法を発見する方法。また解析学をいう。→解析幾何学

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android