訓覇信雄(読み)クルベ シンユウ

20世紀日本人名事典 「訓覇信雄」の解説

訓覇 信雄
クルベ シンユウ

昭和・平成期の僧侶 元・真宗大谷派宗務総長。



生年
明治39(1906)年10月8日

没年
平成10(1998)年7月26日

出生地
三重県三重郡菰野町

学歴〔年〕
大谷大学〔昭和6年〕卒

経歴
昭和10年29歳で金蔵寺住職となる。18年大谷大学学監に就任、21年東本願寺教学部長。22年真人社を結成、真宗教学の近代化と教団改革運動を展開。36年5月真宗大谷派宗務総長に就任、37年4月再選され同年6月開祖・親鸞の教えにより寺が信仰道場となり、門徒個人の信仰を得ることを目指す同朋会運動を展開、既成仏教界に反響を呼んだ。44年4月大谷光暢管長は長男大谷光紹に管長職を譲る旨の開申を内局に送ったが、その取り扱いをめぐって紛糾、45年訓覇内局は総退陣した。その後も改革派直道会を指導、47年2月三たび宗務総長に就任。近代化路線を貫いた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「訓覇信雄」の解説

訓覇信雄 くるべ-しんゆう

1906-1998 昭和-平成時代の僧。
明治39年10月8日生まれ。真宗大谷派。大谷大在学中から曾我量深,高光大船にまなぶ。昭和10年生家の三重県金蔵寺住職。21年東本願寺教学部長。36年大谷派宗務総長に就任,教団の近代化をすすめ,同朋会運動の中心となる。44年管長の後継者問題で大谷家,保守派対立。紛糾の責任をとって辞任するが,47年宗務総長に復帰した。平成10年7月26日死去。91歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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