詩史(読み)シシ

デジタル大辞泉 「詩史」の意味・読み・例文・類語

し‐し【詩史】

詩の歴史。「明治大正詩史
史実人物伝記などを詩の形式でつづったもの。

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精選版 日本国語大辞典 「詩史」の意味・読み・例文・類語

し‐し【詩史】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 詩で、史実や伝記などを叙述したもの。杜甫の詩の性格についていうことが多い。
    1. [初出の実例]「秀嵩侍者求詩史。余反勧以仏学」(出典空華日用工夫略集‐応安三年(1370)二月二三日)
    2. [その他の文献]〔新唐書‐杜甫伝賛〕
  3. 詩の歴史。
    1. [初出の実例]「一、本詩史は、〈略〉明治十年代より大正十年の頃に及ぶ日本近代詩の創生展開を史叙したもので」(出典:明治大正詩史(1928)〈日夏耿之介〉凡例)

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普及版 字通 「詩史」の読み・字形・画数・意味

【詩史】しし

時事の詩。

字通「詩」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の詩史の言及

【杜甫】より

…唐王朝が繁栄から衰退,統一から崩壊へ向かう激動の時代を生きた彼は,社会の混乱や民衆の惨状をみずからの苦痛として深刻に表現した。時代の実相を余すところなく歌った数々の作品が,詩による歴史〈詩史〉と称され,彼自身もまた人類最高の詩人〈詩聖〉と敬われたゆえんである。 青年時代各地を漫遊し,744年(天宝3)洛陽ですでに名だたる詩人であった李白と出会い,権威に媚びないその自由な精神に強くひきつけられた。…

※「詩史」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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