誂向(読み)あつらえむき

精選版 日本国語大辞典 「誂向」の意味・読み・例文・類語

あつらえ‐むき あつらへ‥【誂向】

〘名〙 (形動)
① 特別に注文したとおりにできていること。また、そのさま。出来合いではない誂えた上等なもの。
滑稽本浮世床(1813‐23)初「『なんの此様(こん)なあたまの一つ二つ、出来合にいっくらも有(あら)ア〈略〉』『べらぼうめ御誂向(オンアツラヘムキ)天窓(あたま)だア』」
② 希望していたとおりのこと。また、そのもの。理想的。注文どおり。
※滑稽本・七偏人(1857‐63)三「半可通(なまぎき)半酔(なまゑひ)だから、此方の誂(アツラ)へ向なのだ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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