デジタル大辞泉
「説苑」の意味・読み・例文・類語
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ぜいえんゼイヱン【説苑】
- 中国の儒家書。二〇巻。前漢の劉向(りゅうきょう)撰。訓戒とすべき故事・伝説類を集め、君道・臣術・建本・立節・貴徳・復恩・政理・尊賢・正諫・法誡(敬慎)・善説・奉使・権謀・至公・指武・談叢・雑言・弁物・修文・反質の二〇に分類したもの。宋代に散佚していたのを曹鞏(そうきょう)が復元。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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説苑
ぜいえん
中国古代、前漢末の学者劉向(りゅうきょう)の撰(せん)。書名。20巻。前賢先哲の逸話を記録したもので、君道、臣術などの20篇(ぺん)からなり、一篇を一巻とし各篇の初めに序説があり、その後に逸話を列挙している。『説苑』は、元来が先秦(せんしん)および漢代の書物から「天子を戒(いまし)め」るに足る遺聞逸事を採録したもので、現存する諸子百家の書とかなり重複している。しかし、すでに逸してしまって本書にしかみえないものもあり、今日からみれば貴重な古代説話集である。
[町田三郎]
『高木友之助訳『説苑』(1969・明徳出版社・中国古典新書)』▽『飯倉照平訳『中国古典文学大系6 説苑(抄)他』(1975・平凡社)』
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説苑
ぜいえん
Shui-yuan
中国の歴史故事集。漢の劉向 (りゅうきょう) の編。古来の説話,寓話,逸話などを集め,その間に教訓的な議論をはさんだもの。儒教的な理念によって歴史,政治を解釈しており,当時すでに儒教が普及していたことを示している。 50編あったが,大部分が散逸し,現在は宋の曾鞏 (そうきょう) が復元した 20巻に拠っている。
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説苑【ぜいえん】
中国,前漢の劉向(りゅうきょう)の編になる,君主を戒めるための前賢先哲の故事・伝説集。20巻。散逸していたのを,宋の曾鞏(そうきょう)が復元した。内容・体裁ともに同著者の《新序》に類似する。平安時代に日本にも伝わった。
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