識名宮(読み)しきなぐう

日本歴史地名大系 「識名宮」の解説

識名宮
しきなぐう

[現在地名]那覇市繁多川四丁目

識名しきな園の北方識名しきな霊園の北側に位置し、現在は民家の奥にある。琉球八社の一。祭神本宮伊弉冉尊、相殿左に速玉男尊、右に事解男尊を奉祀(八社縁起由来)。「琉球神道記」には「尸棄那権現」とあって、熊野神とみられるものの縁起は不明で、石窟が霊地となっているとある。「遺老説伝」によれば、識名しちな村はもと人家のない茫茫たる荒野であった。夜な夜な光輝が斗牛(北斗星と牽牛星)の間を差していたので大阿母志良礼が出向いて見てみると、一つの洞穴があって、その中に賓頭盧一体が安置されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「識名宮」の解説

識名宮

沖縄県那覇市にある神社。「しきなぐう」と読む。16世紀半ば、琉球王国の尚元王の子、尚康伯の病気平癒を祈願したところ霊験があったことから、寄進して宮と寺(神応寺)を建立したと伝わる。祭神は伊弉冉尊(いざなみのみこと)、速玉男命(はやたまのおのみこと)、事解男命(ことさかのおのみこと)など。

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