讒言(読み)ザンゲン

デジタル大辞泉 「讒言」の意味・読み・例文・類語

ざん‐げん【×讒言】

[名](スル)事実を曲げたり、ありもしない事柄を作り上げたりして、その人のことを目上の人に悪く言うこと。「讒言されて不遇の身となる」
[類語]密告裏切り内応内通気脈を通じる背信背徳背任変心寝返りおためごかし讒訴誣告告げ口垂れ込み言い付ける

ぞう‐げん〔ザウ‐〕【×讒言】

ざんげん(讒言)」の音変化。
「いかなる―などのありけるにかと」〈柏木

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「讒言」の意味・読み・例文・類語

ざん‐げん【讒言】

  1. 〘 名詞 〙 事実をまげ、いつわって人を悪く言うこと。また、そのことば。告げ口。中傷。ざん。讒口讒舌讒説。ぞうげん。
    1. [初出の実例]「有讒言、承之、申便候由」(出典:後二条師通記‐寛治四年(1090)一〇月四日)
    2. 「頼朝に義経を讒言(ザンゲン)したるを」(出典:仮名草子・身の鏡(1659)中)
    3. [その他の文献]〔詩経‐小雅・青蠅〕

ぞう‐げんザウ‥【讒言】

  1. 〘 名詞 〙 「ざんげん(讒言)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「いささかもかの御ことにたがふ者をばつめたて、ざうげんし、あしけれど」(出典:枕草子(10C終)一八七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「讒言」の読み・字形・画数・意味

【讒言】ざんげん

悪口。〔詩、小雅水〕民の訛言(くわげん) (なん)ぞ之れを(とど)むる(な)き 我が友せよ 讒言其れ興らん

字通「讒」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android