谷原村(読み)やはらむら

日本歴史地名大系 「谷原村」の解説

谷原村
やはらむら

[現在地名]練馬区谷原一―六丁目・富士見台ふじみだい一―四丁目・高野台たかのだい一―五丁目・石神井町しやくじいまち一丁目

千川せんかわ上水北岸、石神井川流域に位置。「やわら」ともいう。村中央で田無たなし(現西東京市)に至る道(富士街道)清戸きよと(現清瀬市)に至る道(清戸道)が交差する。北は土支田どしだ村、東は上練馬村、西は下石神井村、南は田中たなか村。北条氏所領役帳に「一貫七百文 石神井内谷原在家」が岸分とされ、江戸衆太田康資の寄子岸氏が知行していた。田園簿では田八一石余・畑二五〇石余、ほかに野銭永一貫八二九文、観音(長命寺)領一五石余。元禄郷帳では高八六一石余。江戸時代は幕府領。畑の産物は大根・蕪(「地誌調写置」長谷川家文書)

谷原村
やわらむら

[現在地名]鹿島町谷原

堀割ほりわり川北岸の低地にあり、北は佐田さた村。寛永期(一六二四―四四)頃は佐田村の内に含まれていたが(鹿島郡中高改帳)、元禄期(一六八八―一七〇四)までには自立し、元禄郷帳には村高三〇一石余と記される。幕末には村高三九七石余と増加し、旗本戸田氏が支配した(各村旧高簿)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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