財賀寺(読み)ざいかじ

日本歴史地名大系 「財賀寺」の解説

財賀寺
ざいかじ

[現在地名]豊川市財賀町

観音かんのん山中腹にある。陀羅尼山蘇悉地院と号し、真言宗本尊行基作と伝える千手観音ほか文殊菩薩・五大力明王。神亀元年(七二四)行基の創立という。鎌倉時代の初め三河国守護であった安達盛長の造営にかかると伝える三河七御堂の一。古くは七堂伽藍数一〇〇の坊舎を誇ったが、応永年中(一三九四―一四二八)兵火に焼かれて二〇余院だけ残ったという。涅槃会祭文(財賀寺蔵)の奥裏書に応永一九年二月二一日銘で「以宝性院学頭御房御自筆御本写之候 良尊」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「財賀寺」の解説

財賀(ざいか)寺

愛知県豊川市、観音山南麓にある高野山真言宗の寺院。本尊は千手観音。行基による開創と伝わる。仁王門は国の重要文化財指定

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