貪婪(読み)ドンラン

デジタル大辞泉 「貪婪」の意味・読み・例文・類語

どん‐らん【貪×婪】

[名・形動]《「とんらん」とも》ひどく欲が深いこと。また、そのさま。貪欲。たんらん。「貪婪利益をむさぼる」「貪婪知識欲
[派生]どんらんさ[名]
[類語]欲張るむさぼるがっつくむさぼり食う欲しがる欲の皮が張る欲深い欲張り欲深強欲貪欲がめつい胴欲慳貪あこぎ多欲業突く張り

たん‐らん【×婪】

[名・形動]どんらん(貪婪)」に同じ。
「彼の頭脳は溌剌として、新鮮な水を含む海綿のように―にすべてを吸収した」〈島木健作・続生活探求

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精選版 日本国語大辞典 「貪婪」の意味・読み・例文・類語

たん‐らん【貪婪・貪

〘名〙 (形動) きわめて欲の深いこと。むさぼり欲ばること。また、そのさま。どんらん。強欲。
※続日本紀‐慶雲三年(706)三月丁巳「競懐貪婪、空妨地利
※若い友へ(1936)〈野上彌生子〉「子供たちの頭の食慾は胃袋以上にたんらんです」 〔春秋左伝‐昭公二八年〕

どん‐らん【貪婪】

〘名〙 (形動) (「とんらん」とも) ひどく欲が深いこと。また、そのさま。貪欲。たんらん。
三教指帰(797頃)上「水鏡氷霜之行尽滅、渓壑、貪婪之情競熾」
地唄(1950)〈有吉佐和子〉「謡曲から小鼓、また清元常磐津の類まで、邦枝は貪婪に知ろうとしていた」

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普及版 字通 「貪婪」の読み・字形・画数・意味

【貪婪】たんらん

貪欲。〔楚辞離騒衆皆して貪婪なり 憑(み)つれども、求索(きうさく)に(あ)かず

字通「貪」の項目を見る

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