デジタル大辞泉
「貴殿」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
き‐でん【貴殿】
※
源平盛衰記(14C前)一〇「六波羅の貴殿
(キデン)へも参ずべし」
[2] 〘代名〙
対称。同等もしくは同等以上の男に対し、
敬意をもって用いる語。男性が男性に対して使用する語。貴兄。
貴堂。
※
明衡往来(11C中か)上末「貴殿若無
二指御障
一。令
二同道
一給乎」
※
三河物語(1626頃)二「何と成供、御貴殿之御はからい、悪
(あしき)事はあらじとて」
[
補注]江戸前期には、
武家が目上の相手を尊敬して呼ぶ語として使用されたが、のちには同輩に対しても用いた。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報