出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…漢の武帝や王莽(おうもう)の時代には塩,鉄とともに酒の専売制が行われ,また曹操や劉備は禁酒令をしいたことがあったが,このような統制もとりたてていうほどのことはなかった。専売制なら酒の消費量がふえればふえるほど国家の財政はゆたかになるわけであり,曹操が禁酒令をしいたときにも,清酒が〈聖人〉,濁り酒が〈賢人〉の隠語のもとにひそかに飲まれていたのである。大伴家持の歌,〈酒の名を聖(ひじり)と負(おほ)せし古の大き聖の言(こと)のよろしさ〉はこれにもとづく。…
…しかし一方,戦国の諸子百家の中には,聖人に重い意味を与えようとする議論が見られる。一般的にいえば,賢人と対比していうとき,聖人は物事の創始者であり,賢人はその祖述者をいうが,具体的な聖人像は諸子のそれぞれによって大きく異なっている。儒家では《論語》に聖人の語がいくつか見えるが,その内容を詳しくは述べていない。…
※「賢人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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