普及版 字通 「賽(漢字)」の読み・字形・画数・意味
賽
17画
[字訓] まつる・むくいる・さいころ
[説文解字]
[字形] 会意
塞(さい)の省文+貝。塞は呪具の工を多く用いて塡塞し、道路や境界の要所に土神を祀り、守護神とするもので、わが国で「塞(さえ)の神」というのにあたる。その神に貝などを供えて報賽することをいう。〔説文新附〕六下に「報なり」とあり、お礼参りする意。〔史記、封禅書〕に「、賽して祠す」とあり、年末に鬼神を索(もと)めて報賽する。里社では田神に酒食を供した。賽ころは、もと神占の具であったが、のち勝敗を争う具となった。
[訓義]
1. まつる、むくいる、むくいてまつる。
2. さいころ、さいのめ、勝負をあらそう。
[古辞書の訓]
〔立〕賽 カヘリマウス・ムクユ 〔字鏡集〕賽 ソソク・アツマル・ムクユ・カヘリマウシス・ツグノフ
[熟語]
賽過▶・賽会▶・賽還▶・賽願▶・賽客▶・賽具▶・賽詣▶・賽祭▶・賽祠▶・賽社▶・賽勝▶・賽神▶・賽船▶・賽銭▶・賽饌▶・賽灯▶・賽答▶・賽闘▶・賽▶・賽▶・賽文▶・賽馬▶
[下接語]
祈賽・迎賽・告賽・祭賽・祀賽・祠賽・時賽・秋賽・春賽・賽・答賽・賽・報賽
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報